
- PNAとはペプチド核酸(Peptide Nucleic Acids)の略で、DNAやRNAの主鎖は糖(デオキシリボース、もしくはリボース)がリン酸ジエステル結合を介して繋がれているのに対し、PNAの主鎖は(N-(2-アミノエチル)グリシン)がペプチド結合で繋がれています。
PNAにはDNAやRNAに見られるリン酸基による陰電荷がないため、静電反発の減少により、PNAとDNAもしくはRNAで形成される2重鎖 は、DNA/DNAもしくはDNA/RNAの2重鎖よりも非常に強いことから、SNP(一塩基多型)の検出やマイクロアレイとして応用した際、配列適合性に優れ、非常に特異性の高い結果が得られます。
主な特長・サービス

- ●取り扱いが簡単
-
- DNAマイクロアレイほど、多くのプローブを必要としません。
- 化学的に安定した構造のため、室温で長期保存ができます。
- FLASH(Fluorescence Labeling After Speedy Hybridzation)法により、PCRで作成したおよそ4000塩基対までの長鎖のターゲットDNAが使用できます。
- ●プローブとしての特性
-
- ターゲットDNAに対し、高い結合親和性・特異性・感受性を持っています。
- ターゲットDNAに対し、スピーディにハイブリダイズします。
- DNAと結合したPNAは、プロテアーゼやヌクレアーゼによる分解を受けないので、ハイブリダイズしたターゲットDNAを安定に保持します。
- Bts(Benzothiazole 2 sulfonryl)基の新技術により、高効率で廉価。
あらゆるSNPの検出とジェノタイピングに利用できます。
- ●実績と信頼
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- Panagene社は、研究用途カスタムPNA製造販売の世界独占権を保持。CBCは日本におけるPanagene社製PNAの正規販売代理店です。
- お客さまのご希望に沿ったPNAオリゴマーのデザインをサポートします。
- ご注文から約3週間でご納品(修飾なしの場合)*特別な修飾がある場合は別途ご相談下さい。
- PNAオリゴマーは、HPLC分析により90%~95%以上の純度を保証。納品後のトラブルにも対応いたします。
●さらに詳しく
PARAGENE社のホームページ
PNAとDNAの特徴と比較
- SNPの配列特異検出率はDNAを使う場合に比べて10倍以上であり、感受性にも優れております。さらに安定な 構造のためこれらの特性は常温でも長時間持続いたします。そのため、HPV(ヒトパピローマウィルス)や HBV (ヒト B 型肝炎ウイルス)などのジェノタイピング用プロー ブに用いられております。そのほか血清や細胞中の生体内酵素にも抵抗性が強いため、miRNA Inhibitorとしてアンチセンス医薬品にも利用が期待されています。

| 項目 | PNA | DNA |
|---|---|---|
| DNA とのハイブリダイゼーション親和性 | 1 塩基あたり少なくとも 1℃上昇 | - |
| DNAとのハイブリダイゼーション速度 | DNA に比べて 100-5000 倍早い | - |
| ハイブリダイぜーション時の塩濃度 | 影響を受けない | 影響を受ける |
| ミスマッチ塩基対発生ごとの Tm 値 | 15℃低下 | 10℃低下 |
| 化学的安定性 | 安定 | 不安定又は中程度 |
| 生物学的安定性 | ヌクレアーゼ、プロテアーゼ に対する分解耐性 | ヌクレアーゼにより分解 |
| 熱安定性 | 良好 | 中程度 |
| 水溶解性 | 適切なリンカー使用より 一定の溶解性を確保 | 溶解 |
| 診断用途プローブ長 | 13-18 塩基 | 20-30 塩基 |

| PNAs™ miRNA inhibitor | LNA | 2'-OMe | |
|---|---|---|---|
| miRNA 阻害の効果 |
+++++ | +++ | + |
| ターゲット miRNA への特異性 |
+++++ | +++ | ++ |
| ヌクレアーゼ 分解耐性 |
+++++ | ++ | + |
| 細胞毒性 | - | + | - |
| 保存温度 | 4℃ (長期保存可能) | -20℃ | -20℃ |
PNA合成について
カスタムPNA
注文は修飾なしの場合は50nmol単位、修飾ありの場合は25nmol単位で承ります。配列、修飾、塩基数などをお知らせいただき、お見積りをお出しするまで2~3 日、その後発注をいただきましてから、出荷まで通常約2週間ほどかかります。以下は代表的な修飾例ですが、個別注文にも対応いたします。お気軽にお問い合わせください。
| Label | λabs(nm) | λem(nm) | Label | λabs(nm) | λem(nm) |
|---|---|---|---|---|---|
| FAM, FITC | 492 | 518 | OregonGreen488 | 498 | 526 |
| TAMRA | 553 | 576 | AlexaFluor488 | 494 | 517 |
| TexasRed | 592 | 614 | AlexaFluor532 | 530 | 555 |
| TO | 510 | 530 | Cy3 | 550 | 570 |
| Dabcyl | 454 | - | Cy5 | 650 | 670 |
| No | Linker | Structure |
|---|---|---|
| 1 | O | |
| 2 | E | ![]() |
| 3 | X | ![]() |
カタログPNAについて
PNAはお客様ごとに御希望の配列を伺い、そのたびに合成いたしますが、汎用されているものにつきましてはカタログ品として販売いたします。
| Catalog No. | Product Name | Sequence | Quantity |
|---|---|---|---|
| F1001-5 | TelC-FAM | FAM-OO-(CCCTAA)3 | 5nmole |
| F1001-10 | TelC-FAM | FAM-OO-(CCCTAA)3 | 10nmole |
| F1002-5 | TelC-Cy3 | Cy3-OO-(CCCTAA)3 | 5nmole |
| F1002-10 | TelC-Cy3 | Cy3-OO-(CCCTAA)3 | 10nmole |
| F1003-5 | TelC-Cy5 | Cy5-OO-(CCCTAA)3 | 5nmole |
| F1003-10 | TelC-Cy5 | Cy5-OO-(CCCTAA)3 | 10nmole |
| F1009-5 | TelC-FITC | FITC-OO-(CCCTAA)3 | 5nmole |
| F1009-10 | TelC-FITC | FITC-OO-(CCCTAA)3 | 10nmole |
| Catalog No. | Product Name | Quantity |
|---|---|---|
| F3003-5 | Cent-Cy3 | 5 nmole |
| F3003-10 | Cent-Cy3 | 10 nmole |
| F3006-5 | Cent-FAM | 5 nmole |
| F3006-10 | Cent-FAM | 10 nmole |
| Catalog No. | Product Name | Sequence |
|---|---|---|
| G1001 | GR PNA | PNA1: Ac-TAA CGG TAT TTG GAG PNA2: Ac-GTA GTT GGA CTT AGG PNA3: Ac-GCC CTT CAT AAT ATC PNA4: Ac-ATC CAG ATG CTC AAG |
| G2001 | GR PNA-L | PNA1: k-TAA CGG TAT TTG GAG-k PNA2: k-GTA GTT GGA CTT AGG-k PNA3: k-GCC CTT CAT AAT ATC-k PNA4: k-ATC CAG ATG CTC AAG-k |
| Catalog No. | Product Name | Quantity |
|---|---|---|
| FMA-1001 | Fmoc-A(Bhoc)-aeg-OH | 2.0g |
| FMG-1001 | Fmoc-G(Bhoc)-aeg-OH | 2.0g |
| FMC-1001 | Fmoc-C(Bhoc)-aeg-OH | 2.0g |
| FMT-1001 | Fmoc-T-aeg-OH | 2.0g |
アンチセンスについて
PNAは、特定の遺伝子を構成するDNAやRNAに作用する「アンチセンス化合物」と同じ作用を示しますが、これまで知られているアンチセンスのDNAやRNAよりも次のような優れた性質を有しています。
- RNAだけでなく、DNAにも結合する高い融通性。
- 特定の標的塩基配列との結合がより強固。
- ヌクレアーゼやプロテアーゼによる分解を受けない化学的安定性。
PNAオリゴマーが特定の核酸塩基配列と結合することにより、遺伝子の発現を抑制もしくは活性化して効果をもたらすため、新しい医薬品としての開発が期待されています。
PNAs™ miRNA inhibitorについて
Panagene社が新規開発したアンチセンスPNA誘導体“PNAs™ miRNA inhibitor”は、PNAのN末端に細胞侵入性ペプチド(CPP:Cell Penetrating Peptide)を結合させた化学構造を有し、miRNA活性を効率的に阻害します。
PNAs™ miRNA inhibitorの特長
- トランスフェクション試薬を使わなくとも細胞内に取り込まれます。
- miRNAと配列特異的結合性を有し、他の阻害剤より効果的な活性を示します。
- 細胞内のヌクレアーゼやプロテアーゼなどに対して抵抗性を有します。
- 細胞内の作用効果が長期間持続します。
- 細胞毒性がありません(800nMでも生存)。
- 貯蔵や操作が室温で行えます。
- 標準的な細胞へのトランスフェクションプロトコルが使えます。
- 価格競争力に優れます。
PANArrayについて
PANArray™ miRNA 発現プロファイリングキット
PNAをプローブとしたマイクロRNA(miRNA)の発現プロファイリングを「迅速かつ簡単」に解析できる“PANArray™ miRNA発現プロファイリングキット”は、次の種類です。
- がん研究用キット:135種のがん関連miRNA発現プロファイリング
PANArray™ miRNA 発現プロファイリングキットの特長
- トータルRNA量は0.4μgと少量。miRNAのエンリッチ不要。
- 7時間で検査完了。ハイブリダイゼーションは4時間。
- 特異的標識:単一塩基ミスマッチも約10倍以上の精度で識別可能。
- 高い感度:0.1アトモル以下の合成miRNAも検出可能。
- 経済性:試薬類の使用量節減。
また、PNAの特性を活かした、リアルタイムPCRクランプ法を用いた「K-ras遺伝子変異解析キット」もございます。
K-ras 遺伝子変異解析キットの特性
野生型の標的DNA配列と相補的なPNAオリゴマーをプローブとして加えてリアルタイムPCRをおこなった場合、野生型DNA鎖は増幅されませんが、変異型DNA鎖が存在するとその変異鎖のみが増幅されます。すなわち、標的配列と完全一致するPNAは、野生型DNA一本鎖と特異的に結合(クランプ)してプ ライマーのアニーリングまたはDNA鎖の伸長反応を阻害させますが、当該PNAプローブと結合した変異鎖はポリメラーゼ伸長反応を受けて増幅が進みます。
- 特異性: K-rasコドン12と同コドン13の計7箇所の変異を特異的に検出
- 高感度:変異型K-rasアレイ量>1ng、変異存在比率<約1%
- 装置汎用性:リアルタイムPCR機種が使用可能
- 臨床サンプルにおけるダイレクトシークエンス法との一致率:30/31(96.8%)








